世界との差はフィジカル!!

ここからは、カタールW杯を通じて感じた世界との差や日本代表の弱点・課題について書いていきます。
世界との差、それはズバリ・・・フィジカルです!!

大会通じても日本人の技術、スタミナ、スピードは決して世界と比べても見劣りしていないです。
実際に強豪国相手にもしっかり90分守れているし、攻撃に関しても4試合で5得点と平均1点以上は決めています。

守れないわけでもない、得点を取れないわけでもない、じゃあどこで負けているのか?
それがフィジカルです。
いやいや、今回日本はボールを保持するような戦術じゃなかったじゃん、大迫などキープできるような選手を選んでないじゃん、と思われそうですがそうではないんです。
守備・攻撃両方の面で解説していきます。

まず、今回一番頑張っていた守備ですが、そもそもなぜ相手にボールを持たれてでも守備をがっちり固めたのか?
それは1対1では止められないため、人数を多くして守るしかなかったのです。
なぜ止められないのか?フィジカルの差で相手に突破されてしまうのです。
相手の選手に自由を与えないため体を当ててバランスを崩したいのですが、日本選手のあたりではビクともせず簡単にボールをキープされてしまいます。
ボールがキープできれば相手は強豪国、いろいろなテクニックを駆使して日本を崩しに来ます。
そうさせないため日本は人数を割いて、なるべく1対1にならないように守備に人数を割く必要があったのです。

さらに言うと、せっかくボールをクリアしても、そのセカンドボールを取りに競りあった際フィジカルで負けてしまいすぐに相手にキープされてしまっていました。
そうなると日本は苦しくなり、必然的に守備的にならざるを得なかったのです。

攻撃に関しては、今回守備重視で戦ってきたためFWなど前線の選手は戦術的にかなり厳しい戦いを強いられたと思います。
それでも、守備陣が頑張ってやっとの思いで前線につないだボールを、ハーフウェイライン当たりで少しでも体を当てられようモノなら簡単にバランスを崩してボールを取られてしまうのは頂けません。
やはりある程度ボールを収めてくれないと、攻撃のために後ろから押し上げることはできません。
ディフェンスラインを押し上げるための時間を稼げるぐらいにはボールをキープできなければいけません。

今回フィジカルの面で一番衝撃を受けたシーンを紹介します。
日本戦ではないのですが、ベスト16のブラジルvs韓国の3点目です。
ブラジルの9番がクリアボールをヘディングでリフティングしてキープしているところに、韓国DFが当たりに行ったのですがビクともせずキープされると、一瞬のスキをついて味方と連携し3点目を奪われました。
あの韓国DFが、リフティングしている相手にもかかわらず全く通じなかったのは衝撃でした!!
ペナルティエリア付近の出来事であり、このエリアで簡単にキープされてしまうのが世界との差かな、と痛感しました。
日本も韓国と同じアジア地域ということで体格も似ていますし他人ごとではないですね、むしろ自分事として受け止める必要があるでしょう。

フィジカルを鍛えろと言ってもそう簡単なことではありません。
今の技術、スタミナ、スピードを保ったままでなければ意味がありません。
しかし、この差を埋めない限り世界のトップを狙うのは難しいでしょう。

個の力、すなわちフィジカルをしっかり鍛えて4年後再びベスト16の壁に挑んでほしいです!!